- 住所
- 〒760-0080高松市木太町1868-2谷口ビル1階
- 電話番号
- 087-836-9270
頸椎は7つの骨から構成され、頚椎の加齢によって椎間板が変形や、
靭帯が厚くかたくなるなどで、首に痛みなどの症状が起きた場合に、
総称として頚椎症といいます。
頚椎を通る神経が圧迫されて、腕や手足に痛みやシビレなどがでると、
頚椎症の中でも部位によって大きくは、頚椎症性神経根症や
頚椎症性脊髄症に分けられます。
頚椎の骨と骨の間には、クッション的な役割をもつ椎間板がありますが、それは加齢とともに水分が減り弾力を失ってきます。そうなるともうクッションの役割は果たせず、骨を保護できず椎骨と椎骨がこすれ、変形しつぶれ、しまいにはトゲのように出っ張てくる(骨棘)ことがあります。
でもこんなヒドイ状態になっても神経に触れていなければ、痛みもシビレも起こらないので、椎間板が変形してることもレントゲンを撮るまで気が付かない人もいるほどです。
この状態は病気ではなく、老化現象の一つなのです。そしてシビレや痛みがでると、病気と診断されます。
頚椎症性神経根症
頸椎の中には脊柱管が通っており、更にその中を脳から下方へ脊髄が通っています。その脊髄からは、更にさらに全身へと神経が枝分かれしていきますが、その枝分かれしたばかりつけ根部分の神経を神経根といいます。
頸椎の変形により椎間孔(骨と骨の間、分岐した神経根の通り道)が狭窄され、神経根を圧迫し症状が出る病気です。
症状の多くは
◇左右のどちらか片側にでる事がおおい
◇首を後ろに反らせると痛みが強くでる
◇脱力感を感じる
◇首から肩、指先にかけてシビレや痛み
これは神経根が、手足など端末を動かすための神経であるためで、また脊髄症と違い、足に伸びる神経は圧迫しないので、足に症状が出ることはありません。
頚椎症性脊髄症
脊髄は太い神経のかたまりで、変形し大きなトゲ状になった椎間板や肥厚した靭帯に圧迫されることによって症状が出る病気です。
症状の多くは
◇手先が上手に使えない
◇手や足の感覚異常
◇歩きにくい、足が前にだしづらい
◇階段が怖くなり、手すりを持つ
◇排泄がしづらい
これは脊髄が、身体全体を動かすための神経が集まっているために、そこが圧迫されることで全身に症状がでます。
頚椎症には他に
頚椎椎間板ヘルニア
関節リウマチ
後縦靭帯骨化症
という診断がつく場合もあります。
それぞれの病気によって多少違いはありますが、
首の可動域を検査
↓
レントゲンで頚椎症性変化を確認
↓
MRIで椎間孔や脊髄の狭窄を所見
↓
適切な方向への頸椎牽引・マッサージ
といった流れが多いようです。
症状がきつい時は消化鎮痛薬の処方やブロック注射で様子を気長にみますが、日常生活や仕事に影響が出るほどになると手術を検討されることになるでしょう。モチロンそれで改善される方もいらっしゃいます。しかし、中には何かしらの症状は残ったまま、もしくは数年たってから再発したなんて話もあります。
当院では骨盤や下肢が土台となり、上半身の肋骨や頭は屋根と考えながら施術しています。頭のポジションを変えたり、頸椎のクッション性を良くしても繰り返したりするのは、土台である骨盤や股関節がしっかり機能していないためです。
当院では頚椎症だから首を治療しようということはありません。
土台から安定させて、屋根の部分のバランスを整えていきます。そうすることによって症状は緩和されていきます。
頚椎には、身体を機能させるための大事な神経や血管が集まった大切なところです。
手術に踏み切る前に試せることを、できるだけ試してみてからでも遅くはないのではないでしょうか?
また頚椎症になっていない方も、日頃からのカラダの手入れをしておくことで、予防や病気への発展を遅らせることが出来ます。まずはご相談下さい。