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本来背骨は横から見るとしなやかなS字で、正面から見ると真っ直ぐになってバランスを保っていますが、その形が崩れねじれが伴って横に曲がってしまうものが側弯症(脊椎側弯症)とわれます。
多くは思春期・小児期にみられる疾患で、ぐ~んと成長するときにねじれて起きてしまうとみられています。
肩や肩甲骨の高さが左右で違う。
左右のウエストラインが非対称になる。
肋骨・腰部の隆起がおこる。
胸部が変形してくる。
背中が左右でもりあがっている。
…など、弯曲の程度が軽いものならば身体的にも目立ちはしないものが、重度になってくると腰痛、背中の痛み、内臓機能の低下以外にも、目に見えて体型が変化し大きな精神的ストレスになります。
その原因や時期によって病名が変わります。
脊柱のねじれではなく、左右の足の長さが違う、悪い姿勢などが原因で、一時的で弯曲は軽度なので、原因を取り除けば側弯が解消され元通りになります。
脊柱のねじれをともなった弯曲で固まってしまい、元に戻らなくなっている状態。
弯曲が強くなると
□背中、腰の痛み
□胸部や背中の違和感
□呼吸器障害
□循環器障害
□心理的なストレス
などの症状がでてきて、疲れるほど痛み、肺機能・循環器まで影響が出ている場合はより重度な症状と言えます。
構築性側弯症は大きくは原因が不明か?原因が分かっているか?によって特発性側弯症と症候性側弯症に分かれ、更にそれぞれ原因などにより分かれます。
レントゲンやMRIを用いても原因不明。ただし、側弯症全体の80%が原因不明とされているのでこれに該当しています。そしてそのほとんどが思春期までの子供に発症することが多いのです。学校保健法で必ず検査する事になっているので、小学高学年と中学の検査で発見されることもあります。
◆特発性側弯症
〇乳幼児側弯症…0~3歳。自然治癒あるいは進行が強い傾向があります。
〇学童期側弯症…4~9歳頃。放置すると60%の確率で悪化。
〇思春期側弯症…10~18歳。圧倒的に女子に多発。
◆症候性側弯症
神経や筋の異常による側弯というように、ある種の合併症として発症します。ハッキリ原因が分かっているのが特徴です。
〇先天性側弯症…生まれつきの脊椎異常によって、体の左右差、椎体の変形・融合の状態になって発症します。
▽単発性側弯症
▽多発性側弯症
〇神経原性側弯症(麻痺性脊柱変形)…成長期より以前の、脳や脊髄の異常によって背骨が変形し発症します。
〇筋原性側弯症…筋ジストロフィー等、筋肉の病的な異常によってバランスが崩れ、正常な姿勢ができなくなり発症します。
〇間葉性側弯症…エーラス・ダンロス症候群、マルファン症候群などによって背骨の側弯が発症します。
〇外傷性側弯症…事故などで外傷を、負った場合に発症する可能性がある側弯症です。
〇ストレスによる機能性側弯症
年齢に関係なく誰にも起こりうります。他の病気や外傷も考えられますが、不規則な生活習慣や悪い姿勢のクセが要因だったりします。
〇悪化した特発性側弯症
成長期の段階で、側弯症が進行していることに気付かないないまま成長し、悪化した状態です。一般的には成長の終わると変形もとまりますが、側弯症の約2割の人が、成長とともに進行するタイプと言われ、40度以上側弯していると成長期が過ぎても進行してしまいます。
〇加齢により発症する変性側弯症(老人性側弯症)
椎間板や椎間関節が、老化の酷い場合、変性し脊椎が弯曲したりズレたりします。50代以上に発症するケースが多いです。
胸椎12個、腰椎5個も骨があり、曲がり方にねじれも加わるので色んなパターンがありますが、大きくは4つに分けれます。
①胸椎が弯曲するタイプ
②胸椎~腰椎が弯曲するタイプ
③腰椎の辺りで弯曲するタイプ
④胸椎と腰椎が、左右逆方向にS字のように弯曲するタイプ
①と②は特発性側弯症で多くみられるタイプで、見た目にも目立ちやすいです。
③と④は目立ちにくいが③は上半身の柔軟性がなく、④は痛みも出にくいので自覚症状がより分かりにくいでしょう。
前述通り、弯曲の進行程度・原因・年齢にはよりますが病院では、軽度なら数か月~6か月ごとにレントゲンをとり進行を確認する経過観察、中度や軽度でも進行が速い時などはコルセットなど進行を制御する装具を使います。しかし装具で背骨を真っ直ぐにするのではなく進行予防の為なので、更に重度になると手術による矯正が必要になる場合もあるでしょう。
側弯症について色々記述して参りましたが、診断されたり、なんか変だな、不安と思い、これまでも色々調べられて来られたことだと思います。
当院では、歪みを起こしている背骨の土台となる骨盤、バランスをとっている頭(クビ)のバランスを整えて、左右非対称になっている筋肉や関節の使い方を改善させながら根本治療を目指していきます。
側彎でお悩みの方は是非一度ご相談ください。
身体機能にとって大事な神経などがあつまっている背骨だけに、手術となると心にも身体にも不安はこぼれるほどあると思います。
経過観察といっても、進行性でも非進行性でも側弯症には変わりないので、少しでも早めの発見・治療開始が必要です。
その不快感を解消するべく、ベストをつくさせて下さい。
まずはお気軽にお問い合わせください。